地域分析の限界

2011.11.18

地里学的発な生活空間は、われわれの生活をとおして社会的に物象的、立体的空間を規定したものであったが、地域とはどのような関係にあるのであろうか。地域とはそもそも地理学的発想である。すなわち地殻の自然的形態の分析された一部で、形質記述の学の中にあるものである。人文的条件とあわせて経済地理学がもうけられ、経済と空間との関係をおもに経済人と自然との関係あるいは人間の経済活動と環境条件との関係でとりあげたものであるが、今日では社会的条件、環境条件はたいへん複雑となり、それらを構成する諸要因を具体的にとり出すことは容易でないところから、地理学とは地域性の解明に主眼をおくような結果になっている。

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そこで地域とは地理学的に考えられているように、場所的、平面的な広がりをいい、その広がりのもつ特性が地域性ということになる。最近は地域経済学が発達し、地域全体の生産活動、取引金融、行政その他のサービス、地域相互間の比較、依存、利用等を研究している。地域経済学は、広域または狭域であろうと、地理学的平面的広がりを土台とした考え方をもっている。その意味で生活空間と地域との観念の相違を指摘しておく。生活空間が地価構成の上に大切なものではあるが、鑑定評価基準での地価分析には地域分析という言葉も出ているので、地域分析をどのように考えるかということから地価とのつながりを考えてみたい。