隣戸との境の壁のことを戸界壁といいます。戸界壁は、厚さ180〜200ミリのコンクリート壁が一般的です。このコンクリートの厚さだけでなく、仕上げの仕様によって、遮音性能がずいぶん変わります。直床ではなく、二重床のほうが良いのですが、壁は逆に、二重ではなく、クロス直貼り工法がいいといわれています。壁の工法にはいくつかの種類があります。主な工法について、それぞれの特徴を簡単に説明しましょう。
●コンクリート壁クロス直貼り工法
コンクリート表面を平滑に仕上げ、クロスを直に貼る工法。
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遮音性能が高い。ただし、コンクリート面を左官仕上げするのに高度な技術を要する。
●二重壁
コンクリート壁に沿って軽量鉄骨や木材で下地を組み、それに石膏ボードなどを貼りつける工法。二重壁の厚み分だけ有効床面が減少する。
●乾式遮音耐火間仕切り壁
軽量鉄骨下地組の両側に石膏ボードなどを数枚重ね合わせて貼る。内部に断熱材兼吸音材のグラスウールなどを充填する。厚さは15センチ程度。建物の軽量化を図るために、主に20階以上のマンションの戸界壁に採用される。空気伝播音には問題ないが、固体振動音は伝わりやすい。
●GL工法
石膏を主成分とするGLボンドと呼ばれる接着剤をコンクリート面に貼りつけ、その上に石膏ボードを貼る。界壁コンクリートと石膏ボードとの間に空洞ができるので、音が共鳴する太鼓現象が起こりやすく、騒音が伝わりやすい。界壁仕上げには採用してはならない。外壁の内面仕上げには多用されている。基本的には、コンクリート壁クロス直貼り工法が最も遮音性能が高く、それ以外の工法は遮音性能が低下するといわれています。ただし、コンクリートの厚さや吸音材によって事情も変わるので、一概にはいえません。パンフレットなどに記されている、遮音等級をチェックすることが大事です。