地価の上昇に輪をかけた

2011.10.28

地価の上昇に輪をかけたのは、2001年9月11日に起きた米国での同時多発テロたった。ニューヨークの世界貿易センタービルの崩落を受け。米国はテロ対策を強化した。テロ資金の根絶に乗り出し、テロに関連しそうな口座の封鎖などを含む激しい対策を取りはじめた。米当局はイスラム過激派がテロを起こしたとして、イスラム関連の口座には冷たい目を向けた。このため中東の投資家は米国による預金の封鎖を恐れて、米銀との取引を欧州の銀行に移し、米国での取引をロンドンに移した。

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ユーロ市場はもともと東西冷戦の激化を背景に、米国による預金封鎖を恐れた旧ソ連系の金融機関が貯金を欧州に移すことで成立した。それと同じような資金シフトが、テロをきっかけに中東マネーでも起きた。しかも、中東のオイルマネーは同時多発テロによって急拡大する。テロ退治に乗り出した米国はアフガニスタンに次いでイラクを攻撃、さらに核兵器開発の疑惑があるとイラン攻撃をたびたびちらつかせた。このため産油国が集まる中東の緊帳が極端に高まり、原油価格は高騰した。それに伴ってオイルマネーが膨張し、それがロンドンに向かった。